お父さんの新築
Vol.2
ショールームでトキメク
賃貸物件が見つからず、土地のみの注文住宅物件が気になり問い合わせると、担当の工務店さんから説明を受けることになった。
説明を受ける場所は、
「ショールーム」
当たり前だが、これまでまったく縁のなかった場所である。
華やかなスペースに
様々な建具が綺麗に展示されていて
それはもう見てるだけで
楽しい
トイレやお風呂
キッチンにドア
窓に床材
あぁ
照明が眩しい
こんな世界が
あったんかー?
家族で浮かれていると、受付に誘われた。
工務店さんと待ち合わせている事を伝えると、引き合わせてくれた。
ちなみに、ここにはテンションの低い不動産屋は来ていなかった。
「あ わたし
いかないけど大丈夫ですよね?」
と言われた。
大丈夫かどうか聞かれても正直わかんないのだが、なんなく「た、たぶん」と答えるしかなかった。
今回は、土地売買の話は無いらしい。
たしかに、そもそも工務店さんの提案する注文住宅が気に入らなければ、土地の購入の話にはならない。
さてはて、どんなお家を建てられるのだろう。
新築の段取りと見積もり
ショールーム内の小部屋に通されたボクら。
工務店さんの提案するプランの説明、家を建てるまでの段取りなど、丁寧な説明があった。
これまで、自分なりにネットで調べたりもしていたが、結局、どんな段取りを経て、何が必要なのか、いまいち判らずにいた。
説明を聞くことで、まるで目の前の霧が晴れていくかのように、どうしたらいいか解らないという不安な気持ちが払拭されていくのを実感した。
そして、1番不安な
ご予算。
こればっかりは、無いものはない。
下手なプライドは捨てて実情を話そう。
ここで見栄を張ると、その分、建てた後の支払いで自分の首が締まる。
というわけで、
貯金が無いので
頭金は払えません
諸経費などの
持ち出し費用も出せません
ついでに、
車のローンも始まったばかり
こんなボクですが、家建てられますか?
と、悪条件を包み隠さず
ぶっちゃけた
場が凍りつくかと思いきや
大丈夫ですよ
と即答
こちらの月々の支払い可能な額に合わせて見積もり、頭金なし、持ち出し金なしで建てられるような方法を提案してくれた。
もちろんその分
ローコストで建てる
ので、
抑えるべきところは抑えないといけないが
これは
望んでいた形!
この工務店さんの説明を総合すると、ローコストで割とグレードの高い建具がつけられ、なにより間取りが理想的。
なんだか、
もうここで決めてしまいたい!
との想いが沸々と湧いてきた。
だって、今から他と比べて検討するのは
正直面倒くさい
いや、しかし。。いいのか!?
ほんとうにそれで、いいのか!?
立地条件に気をつけよう
良い話を聞かされてきたが、ここへきて
バッドニュースが。。。
今回ボクらが選んだ土地。
工務店さんが事前に土地を見てきてくれたそうなのだが、この土地、
傾斜しているので、基礎を築くのに
余計な費用が掛かってしまう
とのこと。
たしかに 傾斜は気になってはいた。
それに、土地に面した道路には電柱が立っており、土地への出入りが、
ちょっと不便
な場所だった。。
望んでいたエリアだったので、妥協していたのだ。
今考えると、この妥協はしなくて良かったと激しく思う。
隣接する道の幅や、出入りのしやすさなど、立地について少しでも妥協すれば、日々の生活の上で物凄いストレスが生じただろう。
というわけで、そこはやめた方が良いということで、別の土地を提案してくれた。
割とすぐ近くに位置する平な土地で
幅8メートルの道路に面していて
国道からも少し離れていて静かそうな位置
そして当然、希望のエリア。
これは
申し分ない!
ネットで自分たちが見つけられる情報には限りがある様だ。。
工務店さんに聞いてみると、より幅広い選択肢から選ぶことができる。
どうやら他にも取り扱っている土地があるとのことで、見せてもらったが、どれも面した道路が狭かったり、希望のエリアから外れていたり、いまいちであった。
北国なので、冬は雪が積もり道が狭くなる。
なので、面した道路が狭いと
除雪とか
車の出入りとか
とても大変なのです
土地とその周辺環境は、よくよく調査した方が良い。
繰り返しになるが、妥協は良くない。。
工務店を比較検討しよう
工務店さんが
こちらの土地を押さえますか?
と聞いてきた
うっかり「はい!」と答えてしまいそうだったが、でもまてよ。。
もうこの工務店に決めていいのだろか?
決めねばならないということなのだろうか?
ネットで調べた情報によると、最低でも2、3社選んで、それぞれで見積もってもらった上で、一番良いところに決めるものらしい。
そりゃそうだ
人生最大の買い物である
いくらこの工務店さんが
しょっぱなから
ビビビッと キター
からと言って
いきなりここで決めてしまうのは
気が早すぎるのではないだろうか?
もちろん、本当にビビビと来て、肚が決まったなら、それもありなのかもしれない。
そういうふうに建てて後悔していない友人もいる。
しかし、ボクはそこまで肚が決まったわけではなかった。
ここは、流されてはいかん!
す、すみません💦
抑えてもらいたいのは山々なのですが
他社さんも検討したくて。。
押さえてもらったのに
結局、貴社を選ばなかったら申し訳ないです
と率直に伝えてみた。
すると工務店さんから驚きの反応が。
それは気になさらないでください。
土地は押さえておいた方が、どこの会社で建てることになっても、お客様にとっては必要なことですよ。建てるのが他社さんになったら残念ですが、それは仕方がないです。
と
なんと男気溢れる回答
というわけで
土地は押さえてもらうことになった。
ただ、長期間抑えられるものでもないため、1~2週間以内に他社との比較を済ませる必要が出てきた。
こうして、長年進展が無かった物件探しが
急展開!
とうとう
新築一戸建ての道へ歩み出した。
果たしてどうなってしまうのか!?
つづく(お父さんの新築 Vol.3 へ)